13年Jリーグ得点王に輝いた川崎FのFW大久保嘉人(31)初の自伝『情熱を貫く

 亡き父との、不屈のサッカー人生』が3月7日に株式会社フロムワン(本社・東京都中央区)から発売される(定価1400円=税別)。

 昨年5月に長い闘病生活の末に亡くなった父克博さん(享年61)が残した遺書を軸に、大久保が自身のサッカー人生を振り返るとともに、最終メンバー入りを狙うW杯ブラジル大会に寄せる熱い思いがつづられている。

 父が亡くなった昨年。残された遺書には「日本代表になれ

 空の上から見とうぞ」と記されていた。大久保が自身初の得点王のタイトルを手にすることができたのも、亡き父からのメッセージに奮い立ったからこそだった。

 大久保が子どものころ、一家は決して裕福ではなかったが父は一心不乱にサッカー人生を後押ししてくれた。時に厳しく、時に優しく…。病床でがんを患ってもなお真剣に向きあってくれた。そんな父との思い出に触れながら、W杯ブラジル大会という夢の舞台にかける気持ちが熱くつづられている。父と息子の独特ともいえる愛の形も提示する1冊となっている。