<ナビスコ杯:柏4-1徳島>◇1次リーグ◇1日◇柏

 FW田中順也(26)が先制のPKを落ち着いて決めた。

 前半39分、ペナルティーエリア内でDF橋本和(27)の蹴ったボールが相手DFの手に当たり、ハンドの判定。同40分、キッカーの田中がボールを置くと、柏から移籍した徳島GK川浪五郎(23)がにらみつけていた。「意識してましたね。かなり目がギラギラしていた。どっちかに飛ぶなと思った」。予想どおり左に飛んだ川浪に対し、田中は真ん中にフワリと浮かせたループシュート。ゴールネットを揺らし「他の人より真ん中に打つことは多いかもしれないけど、駆け引きでは僕の勝ちですね」と笑った。

 昨年のナビスコ杯王者も、苦しみながら逆転で準々決勝進出を決めた。「これでまた優勝すれば、(ACLで1次リーグ免除だった)去年とは違った喜びがあると思う」と、2連覇へ望みをつないだ。