<ナビスコ杯:川崎F3-2G大阪>◇準決勝◇12日◇等々力

 9日の第1戦(1●3)での負けが響き、合計スコア4-5で2年連続の準決勝敗退が決まった。

 前半9分にFW大久保嘉人(32)が頭で先制ゴールを決め、幸先よいスタートを切った。2-0か3点差以上の勝利が必要なため、その後も追加点を狙い続ける。だが好機を決めきれずにいると、同42分、45分と立て続けに失点。テレビには、ぼうぜんとする大久保の表情が大きく映し出さあれた。

 それでもロスタイム、DFジェシ(34)がCKを頭で沈めてすぐさま同点とすると、後半6分にはMF森谷賢太郎(26)が右足で追加点を決めた。1万6211人のサポーターの大声援にも後押しされ、逆転の決勝進出へ一気に機運が高まる。だが守備を固める相手に対し、それ以上の得点は奪えなかった。5年ぶりの決勝、チーム初タイトルを逃した。

 昨年は浦和にアウェーゴールの差で敗戦。今季はACLのFCソウル戦でも味わった。9日の第1戦では試合終了間際に1点を返して望みをつないでいただけに、大久保は「あの雰囲気は、行けると思った。自分たちのリズムだったのに、もったいなさすぎる」。左足首痛で第1戦を欠場し、後半18分から出場してパスを供給したMF中村憲剛(33)も「時間はあっただけに、1戦目も含めてチームに申し訳なかった」と悔やんだ。