「UWF」が悲願のタイトルを狙うペトロビッチ浦和を引っ張る。1月31日の練習では3対3の戦術練習で、MF宇賀神友弥(26)とMF橋本和(28)が同組に配された。

 新シーズンも、柏から新加入の橋本が左ウイングバック、昨季まで左だった宇賀神が右ウイングバックと、同じ先発組に入ることが有力。ともに攻守のキーマンになることが期待される。

 浦和は現実に強くあらねばならない-。宇賀神(U)と和(わたる=W)の連盟(Federation)の必要を説くのは、ペトロビッチ体制ですでに3シーズンプレーしてきた宇賀神だ。

 「新しい選手を、どれだけ早くチーム戦術に溶け込ませるか。自分のアピールをしつつ、そこをがんばる。誰かに言われたわけじゃないけど、そういうことを求められているのかなと」と自覚をにじませる。

 練習中、折をみてはUがWに声をかけ“Uの遺伝子”を伝授。ペトロビッチ監督独特の戦術を、同じ選手の立場から丁寧に説明した。

 橋本和は「練習の中で教えてもらって、戦術のイメージがしやすくなった」とうなずく。精度とキレを兼ね備えた左足クロスは、昨年は左でプレーした宇賀神をして「毎回、何かが起きそうなクロスを常に上げてくる。自分もファーサイドでおいしいところを狙いたいし、自分も見習って、そういうクロスを上げないといけない」と言わしめる。

 UがWの力を引き出し、WがUの刺激になる。そんなUWFの相乗効果で、浦和が国内タイトルとアジアチャンピオンズリーグの“総取り”へまい進する。