浦和に選手とサポーターの「魂」を一体化した“世界最大”の応援旗が完成する。縦43メートル、横幅70メートル、重さ300キロのビッグフラッグで、従来の旗よりも約4倍も大きい。クラブW杯3位入賞を契機にサポーターから「アジア、世界に向けて次のステップへ」との声が続出し、製作が決定。サポーター有志が「ゴール裏全体に広がる大きさ。日本最大ですが、世界最大を自負している」と、胸を張る超巨大フラッグとなる。

 目玉は選手&サポーターによる合力祈願だ。2日にファンイベント「レッズフェスタ」の行われた埼玉スタジアムで本格的な作業に着手。サポーター有志50人が会場で呼び掛け、約1万人のサポーターが必勝の願いを込めて1人1針以上を縫い込んだ。クラブ側も全面協力し、全選手が1人1人、フラッグに針を通す。

 お披露目も大一番を予定する。4月13日の鹿島戦に向けて完成作業を進めている。重量の問題で埼玉スタジアム限定での使用となるが、アジア連覇、J王座奪回に向けてシンボルとなりそうだ。浦和の藤口社長は「世界を目指す我々と同じように思ってくれることがうれしい。『世界』の共通認識はありがたい」と歓迎していた。【藤中栄二】