G大阪FW山崎雅人(26)がチームの緊急事態を救う。FW播戸竜二(28)が右足首のねんざと打撲のため5日の清水戦(万博)を欠場することが4日、決定。山崎のリーグ3試合ぶり先発が濃厚となった。大分から移籍後、初先発した3月15日磐田戦は不完全燃焼だったが、雪辱の舞台で今季初の3連勝に貢献する。

 重責を担う清水戦に向けて、山崎は気合を入れ直した。「ケガしたバンさん(播戸)の分も頑張りたい。なるべくペナルティーエリアに入って、チャンスに絡んでいきたい」。右足首打撲とねんざの播戸はこの日も治療に専念し、欠場が決まった。昨季1分け1敗と苦手の清水撃破に向け、ルーカス、バレーとの前線トリオでかき回す。

 定位置を確保していた大分から完全移籍。2月のキャンプでは、G大阪のレベルの高さに「大分の練習より全然密度が濃い」と驚いた。肉離れ寸前になりながら必死で食らいついた。第2節の3月15日磐田戦でリーグ初先発したが、持ち味を出せず前半だけで交代。その後半から播戸がアピールし、レギュラーを奪い返された。清水戦は山崎が先発すれば、控えFWがゼロという緊急事態。チームを救えば、再び評価も上がる。

 西野監督は播戸について「遠征も難しいかもしれない」と明かし、9日のACLメルボルン戦帯同も微妙になった。山崎にかかる期待はますます大きくなる。「攻撃はかみ合ってきたので大丈夫。準備はしておきます」と気合十分。自慢の運動量で移籍初ゴールも狙い、3連勝に導く。【北村泰彦】