スクランブル出撃だ。左足関節外側じん帯損傷で戦線離脱していた大分FW高松大樹主将(26)が、今日5日の大宮戦(NACK5)での強行スタメンを志願した。先月23日の負傷後、欠場した2試合でチームは連敗。「3連敗はできない。自分が出てプラスになれればいい。最初からいけるように準備している」と、先発復帰に意欲を見せた。

 負傷を押し連敗ストップに立ち上がった。ようやく3日に控え組の練習に合流したばかりだが、主力組はコンディション調整で終えた大宮戦前日の4日も、控え組で実戦練習。全治3週間と診断された患部は万全ではないが、その左足でシュートを打つなど出場をアピールする姿に、シャムスカ監督も「18人のメンバーに連れていく決断はした」と、高松の帯同を決めた。

 指揮官はスタメン決定を試合当日の朝まで持ち越したが、高松自身の気持ちは決まっている。「途中から出て(プレーが)無理だといって交代するわけにはいかない。頭から出て、いけるところまでいきたい」。高松不在の2試合、前半の早い時間帯に喫した失点を同点に追いつくまでしか反撃できなかったチームにとって、何とも心強い「高松スタメン復帰」のシナリオは準備された。【村田義治】