コンサドーレ札幌のストライカー不足が深刻になってきた。12日の磐田戦でFW中山が左ひざを負傷。長期離脱の可能性がある中、ダビ(24)の相棒が見つからない。本拠地今季初白星から一夜明けた13日、三浦監督は「メンバー(選び)は試行錯誤している。けがはつきものだが…、メンバーがそろわないチームが負けている」と苦悩を隠さなかった。

 磐田戦で3試合ぶりに復帰し2得点にからんだダビは、昨季から組む“相棒”の離脱に「中山さんはディフェンスもすごい上手だった。いなくなると僕は大変になると思う」という。クライトンのFW起用が最も安全策だが、チームとしてはできればボランチで使いたい。だが、本職のFW陣に安定感がないのが現状なのだ。

 先発に最も近い石井は「監督の目に頼りなさが写っているんだと思う。信頼されるよう頑張りたい」と肩を落とす。新戦力ノナトはこの日の北海道チャンピオンズスーパーリーグ2008でも、フル出場こそしたがボールに絡む機会が少なく評価を落とした。期待の大きかったU‐19日本代表のルーキー宮沢も、けがのため別メニュー調整が続いている。

 三上強化部長は「(サイドハーフの)西、岡本のFW起用も考えられる」と明かし、三浦監督も「FW、ボランチをどうするかというより、能力の高い11人の選手を集める」と言い切った。16日のナビスコ杯千葉戦ギリギリまで、首脳陣の試行錯誤は続くことになりそうだ。【上野耕太郎】