G大阪西野朗監督(53)が異例の緊急ミーティングで「楽勝ムード」にカツを入れた。チームは7日のACL1次リーグ(L)チョンブリ戦に向けて4日、バンコクへ移動。クラブハウスから関西空港へバスで出発する直前に、指揮官がいきなり選手を招集した。「引き分けOKという意識を持つな。ふわっとした気持ちで行くな」。ドロー以上で初の1次L突破となる有利な条件だが、あえて出発前に勝利を厳命した。

 予定外の行動にチームスタッフもあわてた。バスが出発する午後4時ぎりぎりに現れる選手もいるため「ミーティングやるから早く来て!」と電話をかけまくった。ドタバタの末に指揮官の“訓示”は10分足らずで終了し、10分遅れでクラブハウスを出発。「(負ければ)ピンチに立たされる可能性もあるからね」と西野監督。油断せず、勝って突破を決める。