「大砲」VS「3本の矢」だ。大分が、10日の東京V戦(九石ドーム)を「3本の矢」で射止める。8日の練習では、右MFに小林亮を起用。小林亮、FW松橋、MF金崎の3人が次々と控組のDF裏に飛び出し、ゴールに迫った。

 FWフッキ、レアンドロにMFディエゴの強力ブラジル人トリオを擁する東京Vのパワーに対し、大分攻撃陣はスピードで勝負だ。前日7日まで、MF藤田も試したポジションに小林亮を指名したシャムスカ監督は「小林亮の特長であるスピードを生かしたい」と狙いを口にした。

 3本の矢を射るのはFWウェズレイの役目だ。前節の松橋のゴールをアシストしたように、FWというより、下がりめのポジションでボールをキープし、代わって前線に位置する金崎を含む3人へスルーパスを供給する。「ウェズレイはボールをもらいにくることもあるし、2列目から抜け出す金崎の特長も生かせる」とシャムスカ監督。大分の誇るスピードトリオが、東京Vの守備陣を切り裂く。