J1清水は15日、東京V戦(18日、味スタ)へ向けて戦術練習を行った。この日に発表されたU-23(23歳以下)日本代表欧州遠征メンバー(20~31日、フランス)に選ばれたDF青山直晃(21)MF本田拓也(23)は、東京VのFWフッキ(21)ら強力攻撃陣封じへ意気込んだ。

 清水の五輪組が東京Vの強力攻撃陣を封じ、気持ちよくトゥーロンに向かう。U-23代表に選出された青山が「北京と同じくらい大事な大会だと思うし、強い相手とやれるのは楽しみ」と言えば、本田も「オランダ、フランス、チリとか、五輪よりすごいかもしれない。どこまで自分が通用するか楽しみですね」と声を弾ませた。

 U-23代表招集の前に、大一番が待っている。東京Vには昨季のJ2得点王で、今季途中加入ながら6戦3発の怪物ストライカー・フッキがいる。青山はフッキと同い年。U-23世代で激しいFWとの対戦が控えるだけに、この対戦は願ったりかなったり。青山も「ああいうFWと勝負できるのは楽しみ。負けられないですね」と気合を入れた。

 本田はトップ下のMFディエゴに警戒する。「サイドに散らした時に、ディエゴが中に入ってくる。バランスがすごい大事になってくる」。トゥーロン国際大会について「向こうの選手は、でかくても技術とかしっかりしていると思う。いかにバランスを崩して、自分がボールを取れなくても次で取れれば」と意気込むだけに、184センチのディエゴ封じは、U-23代表への足がかりにもなる。

 それでも、2人ともチームの勝利だけを見据えた。「チームとしては五分で行きたい。(U-23代表に)すっきり行きます」(本田)。今季2度目の連勝で勝敗を五分に戻し、トゥーロン国際大会へ弾みをつける。【浜本卓也】