<J1:横浜2-1G大阪>◇第20節◇9日◇日産ス

 横浜はG大阪を2-1で下し、リーグ11戦ぶりに勝ち点3を獲得した。

 スピードスターの一撃が、名門復活ののろしになった。後半12分。FW坂田はドリブルで左サイドに抜け出すと、思い切って左足を振り抜いた。「角度なかったけど、入ってよかった」。GKの指先をすり抜け、ゴール右サイドネットを正確に射抜いた。1-1と追いつかれた4分後に、力ずくで流れを引き戻した。

 前半31分には、FW大島がリーグ戦2戦連発となる先制ヘッドを決めた。昨季2ケタ得点コンビが、ようやく本領を発揮。就任後リーグ4戦目での初勝利となった木村監督は「坂田はあそこでも打てば入るという自信になったと思う。調子もいいし、今後に向けて大きなプラス材料」と手放しで喜んだ。

 リーグ16位は変わらないが、15位清水との勝ち点差は2に縮まった。17日の直接対決で勝てば、6試合ぶりに降格圏から脱出だ。