コンサドーレ札幌のMFディビッドソン・純マーカス(25)が奇跡の逆転残留を手繰り寄せる。三浦監督が大宮を指揮した05年の大宮時代に残り6試合で降格圏の16位から脱出した経験を持つ。現在のチームと重ね合わせ、「プラス思考」の重要性を説いた。

 大分戦から一夜明けた24日、札幌・宮の沢で調整後、「前向きにやること。ネガティブになっても、うまくはいかない。励ましの言葉がチームを助ける」と強調した。逆境に立たされたときこそ、悲観することなく、前を向くことが勝利につながると訴えた。

 過去の経験があるからこそ、その言葉は重い。05年は残り6試合から4連勝を果たし、J1残留を勝ち取った。4戦ともフル出場し、ピッチ外でも積極的に声をかけて常に強い危機感を持っていた。「結果はついてこなくても、意識を高く持ち、あきらめずにやる」とネバーギブアップを誓っていた。