鹿島がオリベイラ監督の涙でVへ一丸
オズの涙に慢心はない-。鹿島のオズワルド・オリベイラ監督(58)が4日、2連覇へ絶対優位の状況でも気の緩みはないことを強調した。11月29日の磐田戦での劇的勝利で号泣したことを報道陣に「フライングでは?」と問われて「男だから涙を流してはいけないというのは昔の歴史」と猛反論した。チーム内から「泣くには早すぎる」という声も上がっていたが、今では選手もその熱い思いを理解。指揮官の涙は6日札幌戦に向けて結束力に転化しそうだ。
男が泣いて何が悪い。決戦前の記者会見で、オリベイラ監督が目を大きく見開いた。磐田戦での号泣事件を「フライングでは?」と記者に突っ込まれ、真っ向から言い返した。
オリベイラ監督 選手は僕のことを理解しているから、フライングという発言はしていないと思う。それに1度もタイトルを手にしたとは言ってない。男だから涙を流してはいけないというのは昔の歴史だ。涙は恥ではない。人間としての味を出している。
磐田戦は涙に値する試合だったと自負している。2位以下に肉薄を許す、ドロー寸前だった後半ロスタイムにDF岩政が決勝弾。ホーム最終戦のあいさつでは指揮官の目に「言葉が出ない」と涙があふれ出た。「3万人の観衆が自分の名前を呼んでいた。これに感動しないものはいない。そういう人がいれば医者にかかった方がいい」とまで言った。
2位で追走する名古屋関係者からは「泣いていたからスキはある」という声が上がっている。身内からも「喜びすぎでしょう。優勝したわけじゃないんだし」と苦笑する選手もいたが、指揮官の熱い心も、もちろんくみ取っている。MF青木は「あれだけ喜べる劇的な勝利だった。やっている僕たちも感動した」と話した。
オリベイラ監督は「勝っていくことが、いかに大変で苦しいか、選手は分かっている。そこには気持ちがあり、情熱がある。それがサッカーだ!」と言葉に熱を込めた。5日に58歳の誕生日を迎えるブラジル人指揮官は、最終戦で思う存分、勝者の涙を流す。【広重竜太郎】
[2008年12月5日7時42分 紙面から]
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