J2東京Vの広報担当は9日、クラブの経営権を日本テレビから株式会社協同(東京・墨田区、斉藤守弘社長)へ譲渡する交渉について「現段階で決まっていることはなく申し上げることはありません。今後、発表できるときがくれば発表致します」というクラブの見解を出した。かねて経営パートナーを探していたが、複数あった交渉先は事実上で協同に一本化され、大詰めの段階を迎えている。協同がクラブ株式の約80%、日本テレビは約20%を保持する見込み。早ければ来週にも合意に至り、3月1日から新体制となる。

 協同の斉藤浩史専務は読売クラブ出身で、清水でもプレーした元Jリーガー。OBのつながりから交渉が始まった。すでに2月から協同の意向を受けた職員がクラブへ派遣されるなど、具体的な準備も進んでいる。東京Vは元日本代表MF中田英寿氏が所属するサニーサイドアップとも交渉していたが、スムーズに進まなかった。