国際大会も、開幕スタメン争いも待ったなしのガチンコ勝負だ。大分は12日、福岡空港発の大韓航空機で米ロサンゼルス遠征に出発した。昨年のナビスコ杯優勝で出場権を得たパンパシフィック選手権初戦(日本時間19日午後1時開始)まで1週間。「シーズンを見据えてレギュラー組で戦う。国際大会に参加するからには優勝を狙う。パンパシのメンバーが(リーグ開幕先発の)自分のアイデアになるのが理想」とシャムスカ監督。その時点のベストメンバーで挑む「パンパシ」までの定位置争いが、そのままリーグ開幕スタメン争いに直結する方程式を描く。

 実質的にあと1週間となった争いに選手のモチベーションも高い。10日の練習試合で控えに回ったMF家長は、髪を短く切って現れた。「(練習試合で)1本目のメンバーに入らないといけなかった。今年はJリーグで結果をだす」。1年前にU-23日本代表合宿を辞退したロサンゼルスで巻き返しを狙う。

 東京でリハビリ中のDF深谷の代役では、練習試合では左MFを務めた藤田と坪内の争いが本格化する。「いいイメージでパンパシを終わりたい」と藤田。G大阪に続くJリーグ勢の大会連覇がかかる「パンパシ」が、リーグ制覇を狙う大分の戦闘態勢をひと足早く高めた。【村田義治】