J1磐田のFW前田遼一(27)が、ストライカーとしての壁を破る。前節京都戦(25日)では先制点を決め、自身5度目の3戦連続弾で連勝に大きく貢献した。チームは降格圏外の14位に浮上したが、前田は「僕自身いいプレーできているわけではない。グノ(FWイ)がすごいだけ。雰囲気は負けていたときよりはいい。上昇気流には乗りたい」と、まだ満足はしない。

 次節横浜戦(29日)に向けた27日の練習では、フィールド選手11対11+フリーマンのミニゲームで、3トップの一角としてプレーした。完全3トップは今季初で、柳下監督は「負けている状況で、攻撃に行こうというときはあるかも」と、オプションとして準備。前田は「いい面もあるし、悪い面もある」と冷静だ。中3日と過密日程が続くが、黄金週間攻勢で波に乗り、4戦連発という未知の領域を突破する。【栗田成芳】