Jリーグが、選手のトラブル防止のため、リスクマネジメント・セミナーを開くことが4月30日、分かった。昨年は酒気帯び運転や交通事故など、Jリーガーのトラブルが多かった。昨秋からJ事務局で改善策を模索した結果、J全36クラブを巡回し、全選手を対象に同セミナーを開き、啓蒙(けいもう)活動をしていくことを決めた。

 佐々木一樹常務理事

 Jリーガーは、プロを目指す子供たちの模範にならないといけない。プライベートの時間でも、全選手がそれぞれしっかりとした自覚を持って生活することが必要だ。昨年は飲酒運転などの問題も起きたし、同じことを繰り返さないためにも、リスクマネジメント・セミナーは必要です。

 早速、今月から講師とJ事務局の担当者がJクラブを回って、講習を始める。約4カ月で、J1、J2の全36クラブを巡回する予定だ。社会人としてのマナーはもちろん、犯罪に巻き込まれた時の対処法、問題を起こした時の社会的制裁、トラブルを起こした後に、本人や家族に降り掛かる不幸の例などを伝える。J関係者は「草なぎ(剛)くんの話が例として挙げられる可能性もある」。公人としてだけでなく、社会人としての心構えを説き、再発を防止する。