<J1:京都2-0横浜>◇第10節◇5日◇西京極

 京都がホーム横浜戦で2-0と快勝し、連敗を4で止めた。前半5分、FWパウリーニョが横浜DF中沢をドリブルでかわし右足で先制点を奪うと、後半17分にはFWディエゴがミドル弾。今季3度目の完封勝ちで、横浜には昨季から3連勝。加藤久監督は「みんなが我慢して戦ってくれた。気持ちでつかんだ勝利」と胸をなでおろした。

 前々節の4月29日川崎F戦で1-4と大敗した直後、加藤監督は稲盛和夫名誉会長(77)から電話で「もっと頑張れ」とゲキを飛ばされたという。監督としては11年まで、強化担当の責任者であるチーム統括としては15年までの異例の長期契約を結んでいる。チームの未来を託しているからこそ、愛のムチが飛んだ。

 前節の2日名古屋戦で0-1と惜敗し、J2降格圏の16位に転落。だが、その後も「オレは神を信じない。人の努力しか信じない。みんな、その努力をしているから、絶対に勝てる」と呪文(じゅもん)のように言い続けた。ようやくその効果が出て、降格圏から脱出。稲盛名誉会長も「やれやれやな」と連敗ストップにほっとした様子だった。【奈島宏樹】