コンサドーレ札幌のFW宮沢裕樹(19)が、クラブ史上2人目の偉業達成に挑む。4月29日愛媛戦、5日の栃木戦と、出場した2試合連続でゴールを決めている。10日のアウェー徳島戦では3戦連弾がかかるが、過去札幌所属の日本人で、10代で3試合連続得点を決めたのは、JFL時代の96年、開幕から3戦連続得点したFW吉原宏太(当時18)しかいない。Jリーグ入りしてからは初の達成へ、気持ちを高ぶらせた。

 栃木戦の逆転勝利から一夜明けた6日。札幌・宮の沢での軽い練習を終えた宮沢が、こだわりを口にした。「FWで出たときにいい結果が出ていないから。FWのときに、自分の仕事をできるようにしたい」。2試合連続ゴール中とはいえ、いずれもボランチとしての先発出場。今季はFWでの出場で無得点に終わっている。本職でのゴール奪取に向け、意欲をみせた。

 徳島戦は、思いに応えられる状況となりそうだ。出場停止明けのダニルソンがボランチに入り、宮沢はベンチスタートとなることが濃厚。出番があっても試合途中からになるが、起用されるのは当然FWになる。「できるだけ後ろから見える位置に顔を出して、パスコースをつくることを意識したい」。ボランチでの経験も試合で生かしながら、3試合連続得点を狙っていく。