上り調子のJ1磐田の攻撃陣が13日、居残りシュート練習でゴール感覚に磨きをかけた。全体練習後、13人が1人平均約10本ずつ、合計133本ものシュートをゴールネット目がけて打ち続けた。次節の川崎F戦(16日)から名古屋、鹿島と今季のACL出場中の強敵との連戦が続く。柳下監督は「ボールを奪った後、確実にシュートにつなげれば得点もできる」と特訓の狙いを解説した。

 ゴールデンウイークの5連戦を3勝1分け1敗と勝ち越して、順位は9位まで上がった。シュート数は、唯一敗れた横浜戦以外はすべて相手よりも上。シュートが多ければ主導権を握れ、勝ち点も奪える。真価の問われる連戦に向け、GK川口は「どんどん打って相手にプレッシャーをかける。僕らは挑戦者。強い相手に、このサッカーがどこまで通用するか楽しみ」。開幕当初の惨状から一転、上位浮上も見えてきただけに、これからも攻撃の手は緩めない。【栗田成芳】