G大阪のMF遠藤保仁(29)が、奇跡の逆転Vを再現する。ACL連覇が消滅した川崎F戦から一夜明けた25日、大阪・万博練習場で回復練習をこなした遠藤がリーグ戦のタイトルにこだわる姿勢を見せた。「終わったことを考えても仕方ない。当面はリーグ戦でこれ以上離されず、差を縮めていくことだけを考えたい」。中3日で28日には敵地横浜戦が控えている。必死に気持ちを切り替えた。

 リーグ戦は首位鹿島と勝ち点12差の7位。現実的に逆転Vは厳しい。だが、リーグ初制覇した05年も一時は首位鹿島に同じ勝ち点12差をつけられながら、ひっくり返している。当時、出場停止1試合を除く全試合に先発した遠藤は「あの時は夏場にほとんど負けなしだった。今回もこれから夏に、流れを持って行きたい」と宣言。最大の目標だったACLに敗れて元気はないのは確かだが、下を向いてばかりはいられない。まずは横浜戦から始まる敵地3連戦で、失った自信を取り戻す。【益子浩一】