G大阪の西野朗監督(54)が、控え暮らしの続くFW播戸竜二(29)と個別面談して奮起を促した。28日は大阪・万博で、29日のナビスコ杯準々決勝第2戦のアウェー横浜戦に向け最終調整。練習前に2人で約20分間話し合い、練習後もマンツーマンで約15分の居残りシュート特訓。異例の“特別指導”には、不振の続く元日本代表への期待が込められていた。

 播戸の復調なくして、G大阪の復調もない。4強進出には3点以上を奪っての勝利が絶対条件。時間帯によっては超攻撃的布陣を敷くため、エースFWレアンドロに続くもう1人の得点源が必要だ。指揮官は「状態面のチェックも兼ねて話をした。次はリスクを負ってでも攻めることになるから」と説明。播戸も「自分がやらなアカン。勝ち抜ける得点を決めたい」と宣言した。状況は極めて厳しいが指揮官は、なにわの闘魂FWに逆転への望みを託した。【益子浩一】