<J1:川崎F2-0山形>◇第23節◇23日◇等々力

 山形が0-2で川崎Fに完敗した。相手の猛攻をしのげず、前半で2失点。攻めても決定機は数えるほどしかなく、実力の違いを見せつけられた。今季、川崎Fには2試合とも完封負け。今季10敗目で、順位は暫定ながら13位のままとなった。

 無失点でドローに持ち込む-。そんなプランは前半で、もろくも崩れた。18分にセットプレーから先制されると、あっさりと5分後に加点される。右足首痛のDF西河を欠いた「急造最終ライン」には、相手が悪すぎた。リーグ屈指の攻撃力を誇る相手に、いいようにやられ、モンテ戦士は表情を凍らせた。

 これまで、弱気な一面を見せてこなかった小林監督も「やりたいことをできなかった。完敗」と肩を落とした。ミスもあったが、個々の能力差が歴然としたゲーム。「(J1の)経験がなく試合中の修正は厳しいが、たくましくなるためにも(J1に)残る」と口癖のように話す指揮官。次戦からの巻き返しに、前を向いた。