さらば、大久保グラウンド。今季限りでJ1磐田を退団する元日本代表FW中山雅史(42)が18日、磐田での最後の練習を行った。4チームに分かれてのミニゲーム大会では、中山のチームが優勝。「やったー!

 優勝だぁ!!」と有終の美を飾った。それでも全体練習後は、ランニングや腹筋を黙々と行い「そこがメーンの練習だと思っていたから」と、現役続行への強い意欲を示した。

 駆けつけた多くのファンや報道陣に見送られ、最後は同グラウンドに向かって深々と一礼した。J昇格前年の93年から、当時はまだ野球場でマウンドがあったグラウンドで、毎日のように走り回ってきた。愛着は強い。中山は「ここでずっとやってきて、慣れ親しんでいる。だからグラウンドにお礼を言いました」と、17年間お世話になったピッチへ感謝の意を込めた。

 J2札幌が最有力とされる来季移籍先については「(結論を)長引かせてはいけない。年内には決めたい」。磐田に別れを告げたゴン中山が、年内中に再スタートを切る。【栗田成芳】