<天皇杯:名古屋1-1(PK5-3)清水>◇準決勝◇29日◇エコバ

 清水の日本代表FW岡崎慎司(23)の09年の戦いは終わった。天皇杯準決勝名古屋戦で今季公式戦32得点目(日本代表戦15得点を含む)となる先制点を決めたが、チームはPK戦の末敗戦。4年ぶりの決勝進出こそはならなかったが、自身は年内最終戦での「09年締め弾」で今季の成長をあらためて見せつけた。

 前半16分、MF本田からのロングパスにタイミングよく抜け出し、公式戦4戦連続完封中だった名古屋の日本代表正GK楢崎の牙城を崩した。今年は1月20日のイエメン戦でA代表初ゴールをマークした。ウズベキスタン戦では日本を4大会連続のW杯出場に導く決勝点を決め、一気に日本のエースにまで上り詰めた。「今年は長いようで早い1年だった」と、振り返りながらも「来年はW杯もあるんで、Jリーグでの期待も高くなる。だから、もっとゴールを決めていかないといけない」と、さらなる飛躍を誓った。