J1山形を運営する(社)山形県スポーツ振興21世紀協会(SY21)の通常総会が28日、天童市内で行われ、海保宣生理事長(68)が今期(3月)限りで退任する意向を表明した。後任には、山形県サッカー協会専務理事でSY21の理事も務める川越進氏(61)が内定。3月の決算総会で正式決定する。

 海保氏は06年5月24日に就任。2期4年の在任中にJ1昇格、残留を果たしたが、健康上の理由で退く。08年8月18日の緊急検査で心筋梗塞(こうそく)と判明。現在も最大血圧が140台と高く、降圧剤を欠かせない海保氏は「高齢の大病。一時は死ぬかもしれない状態」という。幹部には昨年3月6日に辞意を伝え、同12月から本格的な後任の人選を進めてきた。

 一方、後任の内諾を得た川越氏は「正式決定は3月」と前置きした上で「NEC山形時代から知る経験を生かし、身を粉にしてJ1定着に貢献したい」と語った。【木下淳】