宮城県と山形県のサッカークラブが今季、若手育成を目的とした「東北教育リーグ(仮称)」を立ち上げることが8日、分かった。J1勢のベガルタ仙台とモンテディオ山形をはじめ、JFLソニー仙台、東北社会人リーグ1部の塩釜FC、東北地区大学リーグ1部の仙台大など、プロアマの9チームが参加する予定。大枠が固まり次第、正式発表される。

 年間リーグの構想で、開始時期は「早ければ4月から」と関係者。今週行われる代表者会議で、J1から大学まで全カテゴリーの日程を出し合い、開催日を調整する。主に平日ナイターとなる見通しで、開催場所は宮城スタジアムなどが候補に挙がっている。

 Jリーグは今季、サテライトリーグ(2軍戦)を廃止。若手選手の実戦経験を積む場が縮小される中、J1の2クラブと宮城県協会が連携し、育成システムを補完する。大学も参加させることで相互理解が深まり、社会人側が人員確保を図りやすくなるメリットもある。

 他地域では、既にJ2福岡などの「九州チャレンジリーグ」や、G大阪などJ1の4クラブに関西学生選抜を加えた「関西育成リーグ」などが発足している。