日本協会の犬飼基昭会長(67)は13日、元浦和監督のギド・ブッフバルト氏とアドバイザー的な契約を結ぶことを明らかにした。「(11年の)女子のW杯のキャンプ地選定や、女子選手のブンデスリーガ受け入れのドイツでの窓口として、契約する方向で書類を作成中だ」と話した。正式な名称は未定だが、同会長は「国際部のドイツ支社のイメージ」とし、1年契約での包括的な協力を求める。

 さらにドイツ以外にもフランス、スペインなど、欧州のサッカー先進国にもパイプを広げたい意向で「現地の最新の情報が常に入るよう触角を伸ばしておくべき」と、情報網の構築にも意欲を見せた。

 犬飼会長はこの日、22年のW杯大会に絞ったFIFA招致ブック(開催提案書)を提出するためにスイス・チューリヒへ出発。12日の鹿島敗退でJリーグ勢がACLからすべて敗退したことに「日本サッカーとしてきちんと考えないといけない」と、レベル低下に危機感を強めていた。