宮沢が徳島戦で“ロンドン世代対決”を制す。コンサドーレ札幌は19日、札幌宮の沢でチーム練習を再開した。右足首の屈筋腱(けん)痛で17日の練習を休んでいたMF宮沢裕樹(20)が、この日から合流。22日の対戦相手となる徳島のキーマンMF柿谷曜一郎(20)封じを誓った。

 同期には負けたくない。宮沢が2年後のロンドン五輪を見据えた、次代の代表エース対決に闘志を見せた。「(柿谷は)うまいのは分かっている。しっかり抑えていいプレーをしたい」。08年U-19アジア選手権で2トップを組むなど世代別代表として戦ってきた盟友討ちへ意気込んだ。

 “帯同世代”としての刺激も加わった。17日にW杯南アフリカ大会日本代表をサポートする帯同メンバーが発表された。選ばれた流通経大DF山村、新潟DF酒井、福岡大FW永井は09年4月、ともにU-20代表候補合宿に参加し岡田監督の指導を受けた間柄だ。山村、酒井は同部屋だったこともあり「自分も負けないようチームで結果を出さないと」と強く誓った。

 前節大分戦はスルーパスで2点目を演出するなど上り調子。石崎監督も「(宮沢)裕樹が戻ってきたのは良かった」と期待する。宮沢も「右足のケアをしっかりして試合に万全で臨めるよう準備したい」と気を引き締めていた。【永野高輔】