節目の一戦は勝利で飾る。コンサドーレ札幌MF藤田征也(22)が、30日富山戦でJリーグ通算150試合目出場を迎える。ユース時代の05年12月、J2草津戦から積み重ねた試合数は、ここまで149。「150だから。まだまだ出場しないといけないし」と特別な意識こそないが「勝ちたいですね」と3試合ぶり白星を視野に入れた。

 前節22日徳島戦では右サイドバックで出場も、25日の札幌・宮の沢で行われた戦術練習では、右サイドハーフの位置にも入った。富山戦ではサイドハーフでの起用が濃厚だが「どちらもやってるので問題ない」と自信を持って臨む。

 今季は開幕鳥栖戦でチーム第1号弾を決めるなど、全13試合に先発出場している。「5連戦があったりしたので、体は疲れている」と漏らすものの、約1カ月の中断期間まで残り3試合。「やるしかない」と気持ちは張り詰めている。フル出場して3-2で勝った、通算100試合目となった08年4月愛媛戦の再現を狙う。

 クラブでは試合当日、会場限定でオリジナルTシャツの販売を予定している。ユース出身の生え抜きは、周囲のバックアップも受け、今季初となる札幌厚別で新たな良き思い出を刻みにいく。【砂田秀人】