山形DF小林亮(27)が、回復ぶりをアピールしている。昨年11月8日の鹿島戦で、左ひざ前十字靱帯(じんたい)を損傷し、全治6カ月と診断された。W杯中断明けの、リーグ再開での復帰を目指し、リハビリしていた。患部周辺の筋トレと、下半身強化で「ケガする前より、おしりの位置が上がった」(小林)と、肉体強化に成功。競り合いも強くなり、存在感が増している。

 酒田キャンプ開始の6月24日が、オフを満喫したイレブンの集合日だった。だが小林は1人、その数日前から天童市の練習場で体をいじめていた。「動いているときは気にしてないですけど(練習後)ストレッチするときに(故障個所が)変な感じはありますよ」。コンディションの上昇を自覚しつつ、冷静に状態を見極められているあたりに、余計な焦りはない。ボールに触るだけで楽しい-。そんな気持ちが、復帰への原動力になっている。【山崎安昭】