コンサドーレ札幌は15日、清水MF高木純平(27)を期限付き移籍で獲得したことを発表した。高木は午前中に清水の練習に参加した後、夜の便で札幌入り。16日の練習からチームに合流する。背番号は32。選手登録は申請済みで、早ければリーグ再開初戦となる18日千葉戦(午後7時、フクアリ)から出場可能になる。石崎信弘監督(52)も16日の紅白戦次第で即起用の考えを示唆した。

 巻き返しへの大事な一戦で、早くも新戦力を投入する可能性が出てきた。この日の練習後、石崎監督は「顔もいいし技術も高い。ボランチもトップ下もできる。サイドバック候補としてもいける」と期待した。さらに2日後の千葉戦に向け「まずあした(16日)の紅白戦を見てからだが(千葉戦で)使う可能性もゼロではない」と話した。

 高木自身も新天地での活躍に燃えている。札幌入りすると「試合がやりたい。(千葉戦も)行けと言われれば行く準備はできている」と話した。今季は出場5試合と出番に恵まれていないが、11日には横浜との練習試合に出場するなど試合勘に大きな問題はない。静岡で調整してきたこともあり、アウェーの暑さにも慣れている。戦術に順応すれば巻き返しへの切り札となるはずだ。

 プロ入り後は清水一筋。10年目で経験する初の移籍に「選手として大事な時期。ここでやっておかないと、中山さんのような息の長い選手になれない。サッカー人生をかけている」と決意を明かした。現在12位と低迷する札幌が、貴重なニューパワーを加え、上位進出を狙う。【永野高輔】