巻き返しを狙う浦和FW田中達也(27)の6戦ぶりのスタメン復帰が濃厚となった。25日の新潟戦(埼玉)へ向け、さいたま市内での実戦練習で主力組に入り、ヘディングで3得点と、復調を首脳陣に印象づけた。

 8月14日の名古屋戦で右肩を脱臼して戦線を離れたが、前節18日の清水戦で後半開始から出場。シュート3本を放ち「しっかり前線から守備をして、そして前へ行く。やることは変わらない」と復調への手応えをつかんでいた。

 4年後の夢舞台へ再出発する絶好の機会でもある。ザッケローニ代表監督はJ各試合の映像を分析している。「前線からのプレス」と「ピッチをワイドに使った攻撃」を好む傾向にあり、田中のプレースタイルと重なる。岡田ジャパンのW杯予選突破に大きく貢献。ケガさえなければW杯メンバー入りは確実視されていた。「まずはレッズで1試合1試合、いい状態で戦うこと。それが(代表に)つながれば」と夢はあきらめていない。