「逆輸入ストライカー」の清水FW伊藤翔(22)がついにベールを脱ぐ!

 13日の天皇杯3回戦のJ2水戸戦(午後7時=アウスタ)で3トップの左FWとして先発することが12日、確実となった。長谷川監督は「いけるところまで。思い切ってやってくれればいい」と、伊藤を移籍後初先発で起用することを明言した。

 三度目の正直になった。ナビスコ杯準決勝は第1戦、第2戦ともにベンチ入りした。特に第2戦は1枚目のカードとして待機したが、前半途中にDFボスナーが負傷退場するアクシデントも影響し、出番はなかった。伊藤は「まだまだ監督の信用がないということ。今回は2試合分の悔しさをぶつけたい」と、国内プロデビュー戦に向け、気持ちを高ぶらせた。

 6月の移籍から、はや4カ月。相手はJ2チームだが、ようやく公式戦出場のチャンスが到来した。「Jリーグでもフランスリーグでもサッカーには変わりない。変に力まず自分のペースでやりたい」と、マイペースを強調する一方で「これから(エスパルスで)自分のイメージを作っていく。明日の試合はその第1歩になる」。チームの低迷ムードを一蹴し、伊藤が終盤戦への救世主に名乗りを上げる。【為田聡史】