コンサドーレ札幌に来季昇格が決まっているU-18FW三上陽輔(18)が、残り2試合を試験と練習の“ダブルヘッダー”作戦で乗り切る。在学中の札幌新川高が今日25日から定期試験に入る。試験は午前中だけのため、チームでは紅白戦に参加できるよう25日だけ1日限定で午後練習にシフトチェンジ。27日の次節福岡戦は試験と練習の調整が“難問”だったが、連続出場への壁を乗り越えた。

 三上の残り2戦帯同にゴーサインが出た。クラブ関係者は「三上は最後の試合(熊本戦)まで帯同できそうです」と説明した。福岡戦出場への条件だった今日25日の紅白戦は、練習開始時間を通常の午前から午後1時に変更したことで試験終了後に参加できる。福岡への移動日となる明日26日は、直前のため午前中の軽い調整程度。遠征中のチームへは、試験を終えた後に合流すれば問題はない。

 23日の徳島戦は初の90分フル出場を果たし札幌ドーム連続完封勝利にも貢献した。高原の負傷などでメンバーが激減しており、主力として活躍する三上の連続帯同は心強い。試験は29、30日まで計4日間行われるため、福岡遠征後は再び戦いの場を教室に戻す。全8科目の“難問”をクリアした後、ホーム札幌ドームで行われる12月4日の最終熊本戦では再びJリーガーに変身。ピッチ上で今季を締めくくる“1発解答”を導き出す。【永野高輔】