<J1:G大阪3-0清水>◇最終節◇4日◇アウスタ

 清水は長谷川健太監督(45)のリーグラスト采配を白星で飾れず、6位でフィニッシュした。

 歓喜のないまま6年目のリーグ戦が幕を閉じた。最終節でG大阪に3失点完封負け。開幕ダッシュを成功させ、一時は首位を独走したシーズンは、終わってみれば昨季の7位より1つ順位を上げただけだった。今季限りで退任する長谷川監督は「勝ってかっこよくとはいかないですね。私らしく負けて終わった」と、苦笑いを浮かべた。

 前半、GK西部が味方と交錯しピッチに倒れ込んだすきに、先制を許した。さらに、同ロスタイムにも失点。最後はダメ押し弾まで決められた。指揮官は「アクシデントで先制されたのが痛かった」。今季J1得点数トップのG大阪の攻撃力を、見せつけられた。

 リベンジのチャンスはある。25日に天皇杯準々決勝山形戦(アウスタ)が控えるだけに「勝てばかっこよかったけど(リーグ戦は)私らしく負けて終わった。このまま終われないという気持ちがより強くなった」と、ニヤリと笑った。長谷川体制に残された最後の挑戦は最大で3試合。「6年間の感謝の気持ちを込めてタイトルをとりに行く」と宣言した。そう、まだ終わったわけじゃない。【為田聡史】