大宮は右大腿(だいたい)骨骨肉腫の闘病生活を送っているDF塚本泰史(25)と、今季も1年契約を結んだ。鈴木茂社長(57)は18日、「苦しいリハビリに耐えて戻ってきてくれることを確信している」と今季中の復帰へ、全面協力を約束した。

 一時は復帰が絶望視されたが、昨年3月の人工骨と人工関節に置き換える手術後、抗がん剤投与延長で光が見えてきた。昨年12月にすべての治療が終了。現在は右足だけでは体を支えることができず、階段の上り下りも困難だが、今月3日には母校・浦和東高の初蹴りに参加、わずかながらボールを蹴った。今後は主治医やチームドクターと相談しながらリハビリに励む。

 この日、チーム始動に合わせNACK5スタジアムを訪れ、写真撮影のためユニホーム姿で約1年ぶりにピッチに立った。塚本は「感謝とうれしい気持ちでいっぱい。1日1日頑張りたい」と笑顔で決意を話した。