<プレナスなでしこリーグ:仙台0-5日テレ>◇第9節◇18日◇秋田市八橋運動公園競技場

 仙台レディースは、2位日テレに敗れた。前半に2点のリードを許すと、後半も3失点と突き放された。リーグ戦の完封負けは昨年のチーム発足以来初めて。前半戦で露呈した課題を修正し、25日INAC神戸戦から始まるなでしこリーグカップ戦に挑む。

 サポーターにあいさつを終えると、GK天野美咲(28)やDF坂井優紀(24)らは膝に手を置き、うなだれた。5失点の上、リーグ戦初の完封負け。勝ち点1差の相手を直接たたいて2位浮上を狙ったが、逆にやられる結果となった。

 崩されたわけではない。むしろ、試合直後から積極的に前線からプレッシャーをかけ、流れをつかんだ。勝負を分けたのは決定力の差だ。シュート数は互いに10本。日テレがセットプレーやこぼれ球などを着実に決めたのに対し、最後のシュートが決めきれなかった。

 明るい材料もある。FW川島はるな(20)が後半17分から途中出場、果敢にゴールを狙い続けた。千葉監督は「思った以上にいいプレーをしていた」と合格点。長期離脱のFW小山、MF鮫島に加え、MF嘉数も右膝前十字靱帯(じんたい)断裂で離脱が決まった今、川島ら控え選手の奮起が、チームに力を与える。

 リーグ前半戦を終えた千葉監督は「この敗戦を選手たちがどう受け止めるか。ここからです。やれる実感はつかめている」と前向きに総括した。【高場泉穂】