日本代表の鹿島DF岩政大樹(29)が、4月29日の福岡戦で移籍後初先発フル出場を果たしたDF西に守備の心得を伝授した。1日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで「(西は)若いし向上心もある。1月のアジア杯予備登録メンバーだし、代表入りのために伝えていきたいことがある。今日も2人で話します」。

 23歳の西は昨季、札幌から新潟に期限付き移籍。今季、鹿島に加入した。福岡戦では2得点の起点となるなど攻撃型の右サイドバック。岩政は「ハーフタイムに指示を出したら、後半はよりよくなった」と戦術理解力の高さを評価する。西は「攻撃しているときのポジショニングとか、わかりやすく指示を出してくれる。経験があるし、吸収する部分がある」と信頼を寄せる。

 西は明日3日のACL1次リーグ上海申花(中国)戦(国立)も先発が濃厚。岩政は「彼は内田(シャルケ)のように伸びしろがある」と言った。岩政の直言が、若い西の成長を後押しする。