C大阪が、15日の浦和戦(埼玉)で超攻撃的布陣で今季初勝利を目指す。浦和に対し、C大阪は10日のACL山東魯能(中国)戦で得点を決めた乾、清武、倉田の3人を2列目に配置する。守備能力の高いボランチの中後を今季初めて先発から外し、本来2列目のキム・ボギョンをボランチに下げ、マルチネスと組ませる攻撃的な起用をする。

 13日の紅白戦で新布陣を試したレビークルピ監督(58)は「(ボランチは)2人ともいい球出しができる。守備のリスクを背負ってでも、より攻撃力を上げるのが狙い」と説明。山東魯能戦では空中戦が得意な相手に対し、今季初めて長身FW小松を先発起用する2トップ布陣で圧勝したが、浦和戦では1トップに戻し、ボールキープ率を高め、中盤の攻撃力を厚くすることで、浦和DF陣を切り崩すつもりだ。

 MF乾は「ボールを持っている時間が長ければ長いほどチャンスも生まれる。なるべく攻撃に専念して勝ちたい」。浦和戦は現在4連敗中で、完全アウェーの雰囲気に包まれる埼玉では3戦全敗と1度も勝てていない。しかしACL1次リーグ突破の勢いそのままに、リーグでも今季初勝利をもぎ取る。【福岡吉央】