清水のDF平岡康裕(25)が新境地で輝く。13日の非公開練習を終えたゴトビ監督が言った。「私は彼(平岡)に自信を持っている。安定したキャラクターで常に落ち着いている」。指揮官は前節G大阪戦に続き平岡をボランチで起用する意向を示した。さらに今回はダブルボランチではなくワンボランチでの起用が濃厚。「村松がいなくても、1人でできるようになる」とも付け加えた。

 ボランチは平岡の堅実なキャラクターが最も生きるポジションでもある。前節、DF太田のゴールをアシストしたシーンはシュートの選択肢もあったが、より確率の高いパスを選択。指揮官も「自己中心的なプレーヤーでないことを証明した」と絶賛した。

 ここまでセンターバックでの出場が中心だったが「パスカットから起点になれる。運動量を要求されるけど、楽しみながらやれています」と平岡本人も手応え十分だ。相手ボールを奪い、味方に的確なパスを供給する。当たり前のことを当たり前にこなす平岡が輝きを放つ。【為田聡史】