<J1:横浜2-0山形>◇第18節◇26日◇NDスタ

 山形は、横浜のクラブJ通算1000点目に屈した。前半44分、DF金井の左クロスを、中央でDF栗原に頭で合わされた。小林伸二監督(50)は「不名誉な記録」がかかっていると知っていただけに警戒していたが、手痛い1発を浴びた。試合終了間際にはFW渡辺に決められてお手上げ。連敗を喫した。

 序盤から試合巧者の横浜に主導権を握られ、防戦一方。同15分、MF長谷川アーリアジャスールの左足シュートはクロスバーに助けられた。同32分には、元日本代表DF中沢がオーバーヘッド気味にシュート。押せ押せの相手に好き放題され、のまれた。

 好内容で戦えた広島戦(22日)から、3人を代えざるを得なかった。DF西河は出場停止。前日、足に違和感を感じたMF伊東も欠場。キープ、ドリブル、パスと多岐にわたって山形の攻撃を引っ張ってきた若手を欠き、前線での安定感が無かった。左サイドバックにはDF小林に代わり、DF山田が今季初先発。オーバーラップは効果的だったが、守備で硬さもみえた。前節までは3試合連続でスタメンが同じだった。ベストの状態から3人が抜け、歯車がかみ合わなかった。5月1勝。6月1勝。波に乗れないまま、公式戦7試合が控える7月に突入する。【湯浅知彦】