<J1:大宮1-1山形>◇第22節◇20日◇NACK

 山形はチームJ通算600ゴールでドローに持ち込み、2戦連続で勝ち点を挙げた。

 負けてはいけない15位大宮戦。先制を許しても諦めず前に出た。絶体絶命のピンチを救ったのはMF太田徹郎(22)。後半32分、ペナルティーエリア内でフリーでボールを受けると一瞬コースを確認し、左足で緩やかなカーブをかけ、ゴールを揺らした。冷静なシュートを決めた後は、力強いガッツポーズ。今季は負け試合にしか得点できなかったことを悩んでいた22歳が、特大の1発をかました。今季3点目は節目のチームJ通算600ゴール。99年のJ2スタート時から参戦し、計524試合目で決めた。

 1度は絶望のふちに立った。後半28分、途中交代からわずか1分のFW石原に左足を振り抜かれた。昨季も後半出場から決勝点を決めてきたスーパーサブにやられた。同時に、残留ボーダーすれすれの大宮との勝ち点差が一瞬、11へ広がった。残りが12試合。非常に厳しい終盤戦を戦うことになっていた。大きな大きな勝ち点1を拾った。【湯浅知彦】