清水の前GKコーチ真田雅則さん(享年43)の急逝から、一夜明けた7日、チームは深い悲しみに包まれた。この日の練習は予定を変更し、軽めのランニングのみで終えた。死因は急性心不全とクラブから発表された。突然で若すぎる最期にアフシン・ゴトビ監督(47)は「彼のいい記憶はたくさん残っている。優しい笑顔がなによりも印象的です」と涙ながら話した。

 選手たちの動揺も大きかった。清水商の後輩でもあるMF小野伸二(31)は「仲間であり先輩であり家族同然の人がこの世を去ってしまい、心の整理がつかない」と、沈痛な表情だった。次節磐田戦(10日)は両クラブとも喪章をつけることと、新潟戦(14日)浦和戦(17日)のホームゲームでスタジアムに献花台を設置することが決まった。通夜は8日午後6時から静岡市清水区草薙1の17の25、シティホールおおぞらで、告別式は9日午後1時から静岡市清水区駒越西2の9の5、萬象寺で営まれる。喪主は妻加代子(かよこ)さん。