リーグ8連敗中の川崎Fは明日17日、アウェー山形戦(NDスタ)に臨む。7月16日の柏戦を最後に2カ月も白星から遠ざかっており、J2降格圏との勝ち点差は9。泥沼状態が続いているが、クラブ側は相馬直樹監督(40)を続投させる方針を固めている。

 庄子春男GM(54)は15日、「チームの成績が良くても、監督と選手の距離が離れたらダメだと思う。単に代えればいいという話ではない」と、監督と選手の信頼の厚さを強調しつつ、現体制で戦っていく意向を示した。

 2年契約の1年目で、J初采配への理解もある。敗戦の翌日には切り替えて明るい表情で選手を激励し、長時間のスタッフミーティングや、夜遅くまで映像解析を行う熱心な姿勢、意欲も評価している。

 庄子GMが「監督だけの責任じゃない」と話すように、7月以降はMF中村、稲本、DF小宮山ら主力が次々とケガで戦列を離れている事情もある。サポーターからも相馬監督を応援する多くの声が届いており、武田信平社長(61)は「監督を信じてる。我々が支えなくて誰が支えるんだ」とバックアップを約束した。

 14日はナビスコ杯で横浜に0-4で完敗。一夜明けたこの日は、練習前に監督と庄子GMが「切り替えよう」と選手を激励した。明日は中2日の厳しい戦いとなる。【由本裕貴】