オオシマが、オオシマ超えを狙う。札幌FW大島秀夫(31)が6日、合宿中の熊本で日本ハム大嶋匠捕手(22)に挑戦状をたたきつけた。ソフトボール界からプロ野球入りし、注目を浴びている大嶋に対抗。「コンサドーレのオオシマ」をアピールするため、10日の開幕磐田戦(札幌ドーム)での1発を目標に掲げた。磐田戦は過去6得点と相性もばっちり。先に結果を出して“後輩”のお株を奪いにいく。

 大嶋君、お先に大島弾を決めさせてもらいます--。公式戦開幕はプロ野球よりJ1の方が20日早い。開幕戦メンバーに食い込み、得意のヘッドを決めれば、注目度は一気に上がる。「最近、大嶋選手、よく出てますね。同じオオシマとして僕も負けないように結果を出さないと」。新人ながら既に全国区になった人気者を追い抜くには、先に強烈なインパクト植え付けるしかない。

 自信はある。過去、出場した磐田戦11試合で6ゴールを挙げている。J1での計42点中7分の1が磐田戦だ。「イメージはいい。スタートからでも途中からでも結果を出せるよう気持ちの準備をしておきたい」。新潟時代の09年11月8日の対戦では、途中出場で2発決めた。当時から対戦しているGK川口、駒野ら相手守備陣にとっても強烈なプレッシャーになるはずだ。

 今日7日は32歳の誕生日。グアムではぎっくり腰になって出遅れたが「腰も問題ない。開幕は近づいてるし、何とかメンバーに絡めるようにしたい」と気を引き締めた。練習試合では無得点も、ベテランFWは本番に照準を定めている。【永野高輔】