磐田は23日、W杯南アフリカ大会日本代表GK川口能活(36)が右アキレスけん断裂で全治6カ月と診断されたと発表した。22日の練習中に負傷し同日中に浜松市内の病院で手術を受けた。復帰は早くてもシーズン終盤になる見込みで今季の出場は絶望的となった。

 好調を維持していた守護神をアクシデントが襲った。22日、4対4の練習中でシュートストップの体勢になった瞬間に負傷。患部を固定したまま松葉づえ姿で病院に直行した。今季は開幕戦でJ史上3人目となる通算100完封を達成。2節鳥栖戦では史上8人目となるリーグ通算400試合出場を果たしたばかりだった。

 手術直前に本人と直接会った森下仁志監督(39)はこの日「1日でも早く復帰できるようにサポートしていく」と話した。年齢的なことを考えれば、引退への引き金となる事態だが川口は負傷直後、スタッフに「いつからトレーニングが始められるのか」と話していたという。09年9月には右脛骨(けいこつ)骨幹部骨折で全治6カ月の重傷を負ったが、翌年のW杯に日本代表として出場した。自身2度目となる長期離脱も不屈の精神で乗り切る。