もう大丈夫!

 左足の痛みから、今日22日の北九州戦(本城)への出場が微妙だったJ2山形FW万代宏樹(26)のスタメンが21日、濃厚となった。両サイドからのクロスを中央で合わせる攻撃練習では主力メンバー側に入り、184センチの長身を生かしたダイナミックなヘディングシュートをお見舞い。首脳陣の不安を消し去った。「練習できているんで」と、開幕戦から続けている先発の機会を譲る気はない。

 15日の前節富山戦でDF池端と接触した際、左足に違和感を覚えた。「自分で自分の足を蹴って変な感じだった。骨の位置がちょっとずれた」。全体練習が始まる18日は、午前午後のトレーニングを完全回避。19日もランニングなど、別調整を余儀なくされた。20日の紅白戦には、主力組で3トップの真ん中に入るも練習を早退。奥野監督も「あらゆる事態を想定している」と、万代の高さに頼らない「4-4-2」のシステムも準備していた。

 この日はチームに完全合流。痛みは多少残るものの「テーピングを強めに巻いていく」と試合のことしか頭にない。北九州は、2月11日の練習試合で2得点を挙げたお得意さま。“病み上がり”ながら、あっさりゴールを決めても不思議はない。【湯浅知彦】