清水の「超新星」MF石毛秀樹(17)の、リーグ戦デビューの可能性が一気に高まった。07年10月以来のリーグ戦4連勝が懸かる今日22日のG大阪戦に向けて21日、最終調整を終えたアフシン・ゴトビ監督(48)は「石毛は18人の選手の中に入っている」とメンバー入りを明言した。練習後、学生服ではなく移動用のスーツに身を包んだ石毛は「練習後に正式に伝えられた。すごくうれしいです」と、満面の笑みを浮かべた。

 18日のナビスコ杯横浜戦後、このG大阪戦に向けて準備を進めてきた。休日明けの20日、通学する清水西の授業を午前中だけ欠席して練習に参加。2日間、しっかり連係を高めた。ゴトビ監督も「左右どちらも蹴ることができるし、危険な場所に入っていけるストライカー」とMF枝村匠馬(25)など、故障者との兼ね合いではなく、戦力として選出したことを強調した。

 3月30日のプロ契約後、アウスタで行われたナビスコ杯2試合に出場した。アウェーでの試合は初めてとなるが、昨年から開催されるU-18高円宮杯プレミアリーグ、U-19日本代表遠征で長距離移動を経験済み。本人も「何も問題はない」と言い切った。

 出場のタイミングは流動的だが、両ウイングでの出場が有力だ。「僕に失うものはない。消極的なプレーではなく、がんがん仕掛けて点を取りたい」。リーグ記録2位タイにランクインする17歳7カ月1日でのプロ初ゴールへ期待も高まる。【前田和哉】